お盆なので、もう20年以上前に亡くなった父の話をしょうと思います。
不思議な夢の話です。
夢について興味のある方は是非読んで下さいね。
反対に非科学的な話が苦手な方はスルーでお願いします。
亡き父のこと
お父さんは74歳で他界しました。
すごいダメおやじで、母や子供たち(4人)は苦労を強いられましたよ...( ;∀;)
今となっては伝説...もう笑い話ですけどね。
でも父って、茶目っ気のある人で、どこか憎めない人でした。
職業は大工さん
父の職業は大工で、子供時代はそれがとってもイヤでした。
父のファッションが、ビジュアルを気にする私には耐えがたいものだったのです。
※ 現役の大工さん、本当にごめんなさい...。なんという罪深い子供..。
もう50年以上前のこと。
近所に背広姿で仕事に行くおじさんがいて、子供心にそれが妙にカッコよく、スマートに映っていたんですね。
そのおじさんは静かでインテリっぽい人で、父とは大違い。
「あの人が私のお父さんだったら良かったのに。」って、子供心に真剣に思ってました。
母はまだまだ元気。
ちなみに95才の母は今でも元気で、長男夫婦(子供なし)と一緒に生活をしています。
でも私が電話して、「KAKOよ。」と言っても「KAKO?....あぁ、ごめんね。もうわからないんよ。」と言われます。
でも年齢を考えたら、仕方ないかなーって感じですね。
90才も過ぎれば記憶が薄れるのは自然現象かもなぁ、って納得してます。
ちょっと寂しいけど...。
父のしょぼい人生の中で最大の快挙
それは近畿宝くじで「1,000万円」が当選したこと!
毎週、細々と買い続けていたようです。
父の愛車(?)ホンダ・カブに乗って、雨の日はカッパを着て買いに行く熱心さ。
あと、早朝には氏神さまのお参りも欠かさなかったようです。
その執念でとうとう「1等」を当てたのでした。
当選金は父と兄で、当時の第一勧銀まで受け取りに行きました。
でも係りの人に1,000万円の札束を見せてもらった時は「意外と少ない」と思ったそう。
腰くだけになった祝儀袋の中身
その後、私たち子供は、父からたいそう立派な祝儀袋をもらいました。
期待に胸をふくらませ、中をあけたら入っていたのはたった1万円ポッキリ....。
「げっ。少なくね?」というのが本音でした。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン....みたいな。
「たった1万かよ...」みたいな...。
もちろん金額的には少額ですが、また宝くじ以外でも「年賀ハガキ」などで大物が当選していました。
父の影響で、私も宝くじを時々購入するようになりました。
もう20年以上前の話、「年末ジャンボ」20枚購入して、そのうちの10枚を姉にプレゼントした事がありました。
いつもお世話になっている姉に「お歳暮」のつもりで贈ったのです。
そしてお正月.....。
姉から電話がかかってきて、なんと「20万円当選」したとのこと。
その時、悔しいような、嬉しいような、複雑な気持ちになったのを覚えています。
最後の電話
父は寂しがり屋で無類の「電話好き」。
そんな父は、寂しくなると我が家にもよく電話をかけてきました。
転勤により札幌で暮らしていたころ、泣きながら電話をかけてきた事がありました。
いつもとは違う弱々しい感じで「帰ってこい」ってくり返すばかり。
「弱気になってるなぁ。」と思っていたら、その後入院し、あっという間に亡くなってしまいました。
父は心のどこかで、自分の余命が少ないことを察知していたのかもしれませんね...。
亡くなっても、やっぱり電話好き
父が亡くなった時、私の夢の中で電話をかけてきて、明るく張りのある声で
「●●君 (夫の名前) と仲良くな。」と。
そしてお葬式の時にも、夢の中から電話を。
「こんな立派な葬式をする必要はない!●● (兄の名前) に言っとけ。」って、なぜか私が怒られましたよ。
生前、家族に伝えておくべきこと
でも「立派」といっても世間一般並みだったので、私がそのことを伝えたら、ようやく納得してくれたような記憶が。
父は家族葬のような、ひっそりとしたお葬式を望んでいたようです。
生きている時に「亡くなった後はどうしてほしいか」など、自分の希望を家族に伝えておくことは大切だと痛感しました。
夢の中で父と再会
亡くなって随分年数も過ぎたころ、久しぶりに夢の中で父と再会したことがありました。
レトロな喫茶店のようなところで、私は木のイスにすわって誰かを待っているのです。
待つこと数分...やってきたのは父でした。
そのお父さんを見上げて、びっくり。
30代ぐらいに若返っていて、イケメンになっていたんです。それはまさに、古いアルバムで見たことのあるお父さんの顔。
本当にハツラツとしていて、笑顔からこぼれる白い歯が印象的でした。
お母さんと二人暮らし
生前の父には感じなかった、喜びにあふれた表情は別人のようで、
「今はおっかさん(父の母)と一緒に、2人で住んでいるよ。」って話してくれました。
父は病院で亡くなる時も、「病室のドアの外でおっかさんが待っている。」と言ってたそうで、きっとすでに他界していたお母さんとは相性が良かったんでしょうね。
父に感謝された
そして父は「お父さんの子供で良かったよ。本当にありがとう。」っていう私の気持ちが、「ちゃんとこっちへ届いているよ。ありがとうな。」って言ってくれました。
本当に臨場感たっぷりで、若返ったお父さんが元気な声でしゃべっている不思議な夢。
私は何故か驚いてしまい、あろうことか夢から覚めてしまいました。
そしてあまりのなつかしさに感情が抑えきれなくなって、顔を伏せて泣いてしまいました。
でもひとしきり泣いた後、なんだか安心したのを覚えていますよ。
「おばあちゃんと幸せに生活しているんだなぁ。」って心から思えたので。
今回は以上となります。
お盆なので、亡き父のことをテーマに書きました。
書きながら、いろんな記憶がよみがえってきました。
そういえば、父が亡くなって数年後、父から当時最新式の「ハイビジョンTV」をプレゼントしてもらった事があります。
この話はまた今度、記事に書いてみますね。
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